こたつ布団の選び方
こたつとセットで使用するこたつ布団は、どれも同じように見えますが、種類によって使い勝手が変わるのをご存知でしょうか? 購入後に「やっぱりこのサイズはちょっと違っていた…」など、後悔をしないためにも、こたつ布団の購入や買い替えを検討している方に向けて、こたつ布団の選び方をご紹介していきます。
こたつの形・サイズでこたつ布団を選ぶ
こたつテーブルとセットではない場合や、こたつ布団を買い替える際には、サイズの確認をしておきましょう。 誤ったサイズを購入してしまうと、床部とこたつ布団の間に隙間ができて、その部分から冷たい風が入ってくる…といったことになってしまうからです。
失敗なく、こたつ布団を選ぶためには正方形・長方形・円形など、形に合っている物を選ぶことも大切ですが、 小さすぎず大きすぎないよう、こたつテーブルに約1mほどプラスしたサイズを目安にすることがポイントです。
また、こたつテーブルの脚は一般的に35cm~40cmほどの長さがありますが、それよりも長い脚のこたつテーブルの場合は、 高さの分を考慮しワンサイズ大きいサイズのこたつ布団を選ぶと間違いないでしょう。
それでは早速、具体的なこたつの形やサイズに合わせた、こたつ布団はどういったものかを見ていきましょう。
正方形
正方形のこたつはポピュラーな形で、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。 正方形なら、こたつ布団はどれを選んでも良いように感じますが、本体の大きさが違うと、こたつ布団のサイズも変わるので注意をしましょう。
正方形に比べると幅が広いので、こたつ布団も大きめになります。
長方形
長方形のこたつは、ファミリー向けで4人~6人まで入れます。 こたつの形に合わせるので、こたつ布団も長方形を選ぶようにしましょう。 長方形のこたつにもサイズの違いがあるため、こたつ布団はこたつ本体の大きさに合わせて選ぶことが大切になります。
こたつで過ごす時間が長い方は、こたつ布団は大きめのものを選ぶとよいでしょう。 こたつで過ごす時間が限られる場合や、こたつ布団が邪魔になるのが嫌なら、省スペースタイプのこたつ布団を選んでみてはいかがでしょうか。
円形/楕円形
円形のこたつは角がないので優しい印象になります。 こたつ布団も円形を選ぶため、こたつに掛けたときドレスをまとったようにおしゃれに見えるところがポイントです。 こたつ本体も円形のため、正方形や長方形のこたつ布団では形が合わないので、円形こたつ布団を選んでください。
こたつ布団の種類で選ぶ
ひとことでこたつ布団と言っても、薄掛けや厚掛けなどの種類があることをご存じでしょうか? こたつの掛け布団は、大きく分けると「厚掛け」「薄掛け」「省スペース」の3種類が存在します。
それぞれに違った保温性の違いや、片付け・収納のしやすさなどの違いがあるので、自分の住んでいる家の大きさやライフスタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。
厚掛けこたつ布団
厚掛けのこたつ布団は保温性が高く、節電も期待できる商品です。 多くの方が目にしたことのある、昔から存在しているオーソドックスなこたつ布団です。 ボリュームがあり暖かく、さらにお部屋の印象を冬らしく演出してくれます。
特徴としては、中綿がたっぷり詰まっている点で、中の繊維が暖かい空気を逃しません。 非常に保温性に優れていて、節電効果が大きいことも一つのメリットとなります。 また、ずっしりとした重みがあるので身体を包み込む安心感も実感できます。
薄掛けこたつ布団
薄掛けこたつ布団は厚掛けタイプと比べ薄く軽いため、布団が邪魔になりにくく身動きがとりやすくなります。 生地が薄いことにより、お部屋がすっきりした印象になるので、一人暮らし用のワンルームなどコンパクトなお部屋に住んでいる方に人気があります。
春・夏のシーズンオフもケースに入れておけば、厚掛け布団ほどかさばらずに、収納にも困りません。 また薄がけ布団には洗濯可能なものも多数あるので、清潔に保つためにこまめに洗濯をしたい方におすすめです。
省スペースこたつ布団
省スペースこたつ布団は四隅に切り込みをいれ、裾が広がらないように設計されているこたつ布団です。 薄掛けこたつ布団以上に圧迫感がなく、省スペースで使用できるように工夫されているので、一人暮らし用のワンルームなどに適したこたつ布団です。 軽くて扱いやすく、コンパクトに折りたためるので収納性も良好で、あまりスペースのない部屋でこたつを使う場合には嬉しい特長です。
ただし、薄さゆえに、ほかのタイプと比べて保温性は低めとなります。 あたたかさを高めたい場合には、中綿を多めに使った物や、表面がフリースやボアなど保温性に優れた素材を選ぶようにすると良いでしょう。
こたつ布団の素材
こたつ布団の素材として使用されているものは「ポリエステル」・「綿」・「羽毛」などがあります。 今回はこたつ布団の素材としてよく使用されているポリエステルと綿に焦点をあてていきたいと思います。 こたつ布団に求める性能によって選ぶ素材が異なってきますが、『保温性(温かさ)』 を求めるなら自然素材がおすすめ。 それよりも取り扱いの簡単な方が良くて、こたつ布団の『軽さ』 を求める場合はポリエステルが生活スタイルに馴染みやすいと言えるでしょう。 それでは、それぞれの素材の特徴を、もう少し掘り下げて見ていきましょう。
ポリエステル
手入れのしやすさを求める場合はポリエステルがおすすめです。 ポリエステルのこたつ布団は、軽くて温かいのがポイント。商品にもよりますが、ホコリが出にくく洗濯機で丸洗いできて型くずれしにくいなど、手入れのしやすさは抜群です。
ポリエステルは吸湿性に劣るというデメリットはあるものの、比較的リーズナブルに購入できるため、1シーズン~2シーズンごとに新しく買い替えたいというときにも便利です。 メーカーによっては中綿に防ダニ加工を施しているものや、抗菌・消臭加工などの機能が施された製品も販
綿(コットン)
保温性の高さを求める場合は、キルティング加工の綿素材がおすすめです。 綿素材のこたつ布団は、保温性・吸湿性・弾力性に優れており、あたたかいことがメリットです。天然素材ならではのやさしい肌触りも魅力です。
寒がりなのでとにかく温かさを重視したい…という方には、中綿が綿の厚手こたつ布団を選ぶと良いでしょう。 天然素材の安心感もありますし、重みがあるのでこたつ布団が体にフィットして温かい空気を逃しません。 綿は汚れても洗うことができるので、清潔に使いたいという方にも向いています。 ただし、洗うと中綿が偏りやすいので、キルティング加工を施したものを選んでおくと、洗ったときにも中綿がズレにくいので安心です。 ほかの素材と比べて重量感があり、価格もやや高めのものが多いです。 放湿性もやや劣るので、こまめに天日干しをして乾燥させるなどのお手入れが必要な点も知っておくようにしましょう。