寝ござについて解説
梅雨のジメジメした季節から夏にかけて夜に寝苦しく感じる日が増えていきますよね。 そんな日はついついエアコンに頼ってしまいたくなりますが、電気代も気になるところ。エアコンをつけなくても寝ござを敷けば快適に眠ることが可能です。 この記事では寝ござについて詳しく説明していきます。
寝ござとは?
寝ござとは、畳などの素材に使われるい草で作られて一人用の敷物です。寝ござは、昔エアコンが普及していない時代から夏など寝苦しい季節に重宝されてきました。 天然のい草のさらさらした質感が汗ばむ季節でも快適に使えるという点が人気の理由でしょう。 ここでは、そんな寝ござについて詳しく解説していきます。
寝ござの歴史
奈良時代、聖武天皇が使用したとされる寝ござが東大寺の正倉院にあります。 この時代はまだ一般家庭でござが使用されていた記録はなく、王族や貴族の高級な寝具として扱われていました。 江戸時代中期以降、畳やござが一般家庭にも普及し、夏場の簡易的な寝床として大切に使われていたようです。 時代が流れ、現在の床はフローリングが主流になりましたが、再び和室ブームが到来。客間としてや子どものお昼寝、遊ぶスペース、ゴロンとひと眠りするスペースとしての需要が高まり、家づくりで和室を採用する家庭が増えてきました。 特にい草を使った寝ござは体温の高い子どもが快適に眠れることから現在でも高い人気があります。
寝ござの素材
寝ござは天然のい草を編んでできた敷物です。寝ござの素材、い草には天然素材ゆえの効能があります。
- ・空気の洗浄作用がある
- ・吸湿性に優れているため夏は涼しく、冬は乾燥せず使える
- ・抗菌防臭作用がある
- ・リラックス効果がある
古くから日本でい草で作られた畳やラグ、ござが使われ続けているのは、このい草の効能のすばらしさに理由があるでしょう。 特に子どもがいるご家庭では、子どもにはできるだけ天然素材でできた体にやさしいものを使ってもらいたいと思う方も多いはずです。 い草を使った寝ござは、100%天然素材なので安心できますよね。
寝ござの用途
寝ござは一人用の敷物なので、床にサッと敷いてお昼寝するのに使われます。 また、敷布団の上に重ねれば寝苦しい夜も寝ござの上で快適に眠りにつけるのでおすすめです。 基本的には寝る時に使用される寝ござですが、畳やラグのように寝転がり漫画や本を読んで休憩するスペースとしても使えます。
寝ござのメリット・デメリット
寝ござについて簡単に説明してきました。そこで気になってくるのが寝ござを使うメリットやデメリットでしょう。 ここでは寝ござのメリットやデメリットを紹介していきます。
寝ござのメリット
寝ござを使うメリットは以下の3つです。
- ・蒸し暑い夏も涼しく使える
- ・有害物質を吸収してくれる
- ・お財布にやさしい
それぞれ見ていきましょう。
蒸し暑い夏も涼しく使える
寝ござは昔から夏に涼をとるために使われてきました。 寝ござの素材であるい草は、表面に無数の気孔があり、空気を吸収したり放出したりしています。 さらにい草の内部はスポンジ構造になっていて常に空気を循環させているのです。 このようにして寝苦しい夏でも湿気を抑え、部屋を快適にしてくれています。
有害物質を吸収してくれる
寝ござに使われるい草の効能として、二酸化炭素やホルムアルデヒドなどアレルギー症状を引き起こす可能性のある有害物質を吸収するというものがあります。 布団のシーツなど布ものは汗や皮脂によって汚れや菌が増殖しやすく、頻繁に洗濯をしていても常に清潔に保つのは難しいでしょう。 それに比べ寝ござはお手入れの手間がないのに、い草の空気を洗浄する効能によって常に清潔な状態を保てるので小さなお子様のいるご家庭に人気が高いのです。
お財布にやさしい
寝ござを敷くとサラサラしていて涼しいので、エアコンを使わなくても夏を乗り越えられることも。 夏の間毎日エアコンを使わなくて済むと考えると大きな節電になりますよね。 さらに寝ござは、簡単に拭き取りをする程度のお手入れで十分なので頻繁に洗濯したり水洗いしたりする必要がなく経済的です。
寝ござのデメリット
寝ごさを使うデメリットは以下の3つです。
- ・一般的な布団やベッドに比べ硬く、寝心地が悪く感じることがある
- ・顔や体に跡が付く
- ・収納に場所をとる
一般的な布団やベッドに比べ硬く、寝心地が悪く感じることがある
寝ござにはクッション性がほとんどないので硬いと感じる人もいます。 その場合は寝ござ単体では使わず、布団の上に敷くなどの対応が必要です。 またい草は100%天然素材なので多少チクチクすることがあります。 国内産のい草であれば海外製に比べやわらかく、トゲもたたないのでチクチクすることもほとんどないでしょう。 寝ござを選ぶときは日本製のものかを確認することをおすすめします。
顔や体に跡が付く
寝ござに寝るとい草の編んだ跡がついてしまいます。 時間が経てば跡は消えますが、お昼寝中に宅配便が届いて受け取るシーンなどでは少し恥ずかしい気持ちになるかもしれません。
収納に場所をとる
寝ござは多くの場合、夏に使用するでしょう。 冬に使っても全く問題はありませんが、ほとんどの人が冬場は片づけているはずです。 そんなときに困るのが寝ござの収納場所です。 大人一人寝られる大きさなので筒状に丸めて収納してもなかなかの大きさになってしまいます。 大きな押入れがあるご家庭以外では収納スペースの確保が難しく感じることも。
おすすめの寝ござ
寝ござのメリットやデメリットを紹介しました。 天然素材のい草から作られていることもあり、寝ござを使うことで得られるメリットが大きい反面、硬いなどのデメリットも。 ここでは、そんな寝ござのデメリットを補うようなおすすめの寝ござを紹介していきます。 寝ござ選びに悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
やわらか、い草シーツ

医師60名の指示のもと作られた、快適な眠りへの追及にこだわった寝ござです。 この寝ござは無染士い草と言って、通常行われるい草を染める作業を省いたものになります。 無染士のい草は刈り取ったままの無垢の状態なので肌触りがよくとても柔らかいのが特徴です。 通常寝ござは硬めなので折り曲げて収納できず丸めて筒状にするしか方法はありませんが、この寝ござは非常にやわらかいので折り曲げて収納できます。 そのため冬など寝ござを使わない時期も収納スペースに困ることなく片づけることが可能です。
日本製 い草シーツ リルマ

国産い草を100%使った寝ござ。 太くコシのあるい草が使われているので弾力性があり寝心地がいいのが特徴です。 四隅がストライプや水玉模様の可愛いデザインになっており、女性やお子様用として人気の商品です。 丸くコンパクトに包めば収納場所にも困りません。
こどもおひるね い草 ふとん

120㎝×70㎝の子ども用の寝ござです。 寝ござの素材であるい草には、森林浴をした時と同じ芳香成分が含まれておりリラックス効果があると言われています。 体温の高い子どもは寝苦しさを感じず、リラックスしてお昼寝できるでしょう。 またい草は綿の約2.5倍の吸湿力があるため、汗をよくかく子どももべたつくことなく快適に眠れます。 い草は汚れにくい素材なので、週に一度日陰干しをする程度で問題ありません。 洗濯の手間がないので忙しい主婦の強い味方です。
まとめ
寝ござを使うメリット・デメリットやおすすめの寝ござを紹介しました。 寝ごさがあればエアコンに頼る必要がなく、快適な睡眠がとれます。 エアコンや扇風機の風による冷え過ぎの心配がないのも嬉しいポイントです。 い草の落ち着く香りを感じながら涼しい快適な睡眠時間を過ごしてください。